【注目記事】丸パクリ歓迎・小論文 理想の医師像

新型コロナウイルスと研修医、2ヶ月やってみた

この2か月はもしかしたら人によってはどんなことも最初は怖くて仕方なく、緊張のせいで自分らしさすら忘れ、日々の忙しさで毎日何かに押しつぶされそうな2カ月だったかもしれません。

そんなどこかの誰かのそんな感情に少しでも明るい気持ちに出来るよう、真っすぐすぎる私の2か月で感じたことや思ったこと、ありきたりな日常を淡々とご紹介します。

 

医者になったんだな♪ だけど…

入職し担当患者を割り振られスタッフステーションにてカルテで病歴を追いかけた時の“医者になったんだな♪”というルンルン気分は今でも忘れません。

しかし、この2020年度デビュー研修医は新型コロナウイルスによりイレギュラーな日々は送るなんてこの時は思いもしませんでした。

待機するしか

当院では残念なことに医療物資の都合で新型コロナウイルス感染が少しでも疑わしい発熱患者に研修医がタッチすることは許されてませでした。

そのため、例えば結核患者を診察するときなんかはN95マスクを使用するのですが、医療資源の観点から私が上級医と一緒に結核患者を診察することはできず、もし仮にそういった患者がコードブルー(※)となった際には廊下で待機することしかできません。

(※編注:患者の容態急変などの緊急事態が発生した場合に用いられる救急コールのこと)

 

焦る必要がないのはわかってはいますが、今後必ずそういった場面で自分が指揮を執り、各スタッフに指示し救命する日が来ると考えると、出来ることを増やしていくその一つ一つの機会を大事にしたいと思いました。

支えられていることを実感

だけど、そんな風に思っていた自分の背中はおそらく縮こまっていたのか、看護師さんがこんな言葉をかけてくれました。

「大丈夫、先生には先生の仕事があるよ」

と何をすればよいか右も左もわからない状況の自分に優しく指摘し検査オーダーを一緒に出しに行きました。

まさに支えられていることを実感した瞬間です。

チーム医療

他にもチーム医療を感じる瞬間をいくつか紹介します。

薬剤師

この時期、薬剤の商品名と一般名が一致するわけない上に、1日何回、何mg、何錠などもわかるわけない。そしてオーダーの出し方もわからない。

まだ量や処方数は調べればある程度把握することはできるがそれを正しくオーダーに反映させることができるとは限らない。

ロキソニンを1日1錠10日分計10錠処方したかったが、錠数記入欄が総計だと思い、間違えて1日10錠10日分100錠処方してしまってたようだが、即座に薬剤部から電話が来て修正して頂いた。

栄養士

患者さんが食事とれない時、食事形態なのか量なのか好みなのかで大きく食事オーダーは変わる。でもいちいち食事メニューを把握し適切に組み合わせるなんてできない。そんな時は栄養部に相談しに行き一緒に考え最善策を提案してくれる。まさにプロである。

学生の時はただチーム医療をパワポ内で形式的に図示して分かった気でいたのが正直なところ。

多くのプロフェッショナル

でも実臨床で医者やって様々な意思決定と指示を責任もって行う中で我々は全知全能ではないしプロでない範囲はいくらでもある。病棟は看護師、エコーは検査技師、食事は栄養士、薬は薬剤師。こんなにも多くのそれぞれの専門の職種が身近にいてお互いをカバーしあって一人の患者を支えていると痛感しました。

一番大事なこと

ところで、いざ臨床現場に出ると意外な事や思っていたのと違う事がたくさんありますよね。

一番強く思ったのは、何もかも未熟で自分が思うよりも何もできないということである。そんな時必要なのは大切な仲間適切に導いてくれる指導医、そして一番大事なのは自分を信じて何度もトライ&エラーをすることであると思う。

幸い指導医や病院の雰囲気は自分にマッチしており

「誰も最初から出来ると思っていない。だから自信を持っていま出来ることやってごらん。」

と言われたことが今でも心に刻まれている。だからこそ日々どんな失敗をしても前向きに改善点を見つめ直し次頑張ろうと思えている。

研修医を辞めたいと思っていたら

もし今これを読んでいる人で、ふと2カ月を振り返ったときにつらい思い出ばかりで研修医を辞めたいと思い続けているのなら、周りにいるデキレジではなく動脈血ガスすらまともに取れずもがいている私と比較してほしい。

もう間に合わない!と完璧なんか目指さず、60点にも到達しない出来で余裕そうな顔でカンファに挑んで怒られているポンコツがいることを思い出してほしい。

堂々と看護師さんを呼びましょう!

最後に病棟で発揮できるライフハックをご紹介します。担当看護師さんの名前覚えてない事件、よく困りますよね。そんな時コソコソと探すのではなく廊下に出て堂々と名前を叫びましょう。

「はーい」とどこからか声が聞こえてきます。向こうは“元気な研修医が自分の名前を覚えて探してくれている”と思うことでしょう!ぜひ使ってみてください。

この記事を書いたのは

むぎ

医師、114回医師国家試験合格。Twitter フォロワー数約1,500人(2020年4月1日現在)のラッコさん。高校から現役で医学部に進学するも、学生時代は留年を経験。

卒業後は市中病院(2次救急)に就職。医療経営にも興味があり医療経営コンサル会社で学生インターンを経験。行政の方と地域医療・介護や病院の経営データから改善点を考えたりと、臨床の勉強以外も見識が深い研修医。そんなむぎが現場に出てまだ数日で感じたことや学生時代の留年の乗り越え方を伝える。

むぎの記事はこちら

@mugitya_oisiiyo

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