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(エッセイその5)初期臨床研修中断から再開まで──再開予定病院に連絡する

今まで公開したエッセイ:

(エッセイその1)初期臨床研修を中断するという選択

(エッセイその2)臨床研修中断までの道――職場に休みたいと言ってみた

(エッセイその3)休職してから――初期臨床研修中断、そして再開に向けての準備

(エッセイその4)初期臨床研修中断から再開までーー医師免許を持ったニートの生活

 

臨床研修再開予定病院に連絡

無事に初期臨床研修を中断し再開までの間の生活・収入に目処が立ち安心していた私は、相も変わらず悠々自適な日々を送っていた。
しかし臨床研修再開後、4月からの生活についてはまだ何も決まっていなかった。
以前医師国家試験予備校MECさんに電話をして再開病院候補をいくつかもらってはいたが、その中でどこにするかちゃんと決めていたわけではなかった。

今思うと何故、中断が決まった時点ですぐに再開予定病院に連絡しなかったのかわからない。
それも億劫なほど以前働いていた病院で疲弊してしまったのかもしれない。

年が明けた1月半ば頃、面倒に思って後回しにしていた再開予定病院への連絡をやっとすることにした。

そういえば厚生局の職員の方が教えてくれたことがある。

臨床研修中断後再開受け入れをしている病院は、マッチング(医学部6年生が研修病院をどこにするか決めるための就活のようなもの)枠とは別に再開者受け入れ枠を設けています

ということは、マッチングで既にフルマッチしている病院であっても受け入れしてくれるかもしれない!

そんなことが頭をよぎった私は、東京の病院にいくつか連絡して受け入れをしていないか聞いてみた。

結果は全滅だった。

いくら再開者受け入れ枠がマッチング枠と別とはいえ、東京のフルマッチ病院では研修医が十分なほど足りているし小規模な病院では指導医不足が生じるのであろう。

ならば仕方ない、フルマッチしていない病院をマッチング協議会のホームページで探してみた。

市中病院はどこも人気でほぼフルマッチしており、空きがあるのは大学病院ばかりだった。

大学病院か市中病院か

しかし大学病院で臨床研修を再開するつもりはなかった。
何故研修医募集人数が多くマッチング枠に空きのある大学病院での再開を考えなかったかというと、

まず大学病院に嫌気がさしていたから。

辞めた病院が大学病院であり、他の大学病院の研修医の話も聞いていてどこも似たようなものだと思っていたのだ。

そして大学病院には至る所に知り合いがいたから。

幸か不幸か学生時代に交友関係を広げまくった私は、関東のほとんど全ての大学に知り合いが沢山いた。
国試浪人しただけでも少し負い目があるのに、初期臨床研修を中断した私が知人の沢山いる病院で働くことになった時どんな顔をしたらいいかわからない。
研修医の人数が少ないところでひっそり続きを始めたかったのだ。

私は端から大学病院や研修医募集人数の多い市中病院の選択肢は消してしまったが、もし初期臨床研修を中断し再開病院をどこにしようか悩んでいてこのようなことが気にならない方は、大学病院など研修医募集人数の多い病院にも聞いてみてもよいと思う。

東京の病院が全滅で仕方ないと諦めた私は、医師国家試験予備校MECさんが紹介してくれた病院のうちの1つ、神奈川県の市中病院に連絡することにした。

以前働いていた病院で適応障害になり現在初期臨床研修を中断していること現在病状は落ち着いており4月から臨床研修を再開しようと思っていること受け入れ病院を探しているが病院見学はさせてもらえるかなどメールで聞いてみた。

病院からの返事

病院からの答えはこうだった。

「病院見学をご希望とのことですが、病院長とプログラム責任者の面談も行います
臨床研修中断証履歴書医師免許証の写し、4月から臨床研修可能であることを記した診断書をご用意いただけましたら再度ご連絡ください」

面談!?病院長含めて!?
話の進展が早く驚いてしまったが、面談の場を設けてもらえるというだけで嬉しかった。

そして病院から指定された書類の準備を始めた。

まず臨床研修中断証。

これは臨床研修を中断した研修医に対して、中断前の病院が発行する義務がある。

そういえばもう1か月以上経つというのに、病院からまだ臨床研修中断証が届いていないぞ!?
面談の時には「すぐ発行できますよ」と言っていたのに。

改めて病院にメールすると「もう少しでできるので待ってください」と言われた。

しばらくして連絡があり臨床研修中断証ができたというので取りに行った。
(本当は郵送してほしかったしそう伝えたのだが事務の方から取りに来るよう言われたため、またあの忌まわしい病院に足を運ぶことになってしまった…)

次に診断書。

久しぶりに自宅近くのメンタルクリニックに行った。
休職してからしばらく行っていなかったので元気なのか聞かれ「もうすっかり!」と笑顔で答えた。
(本当は中断後も定期的に通うべきだったと反省…)
診断書をもらい、臨床研修を再開する直前にもう一度受診するよう言われた。

そして医師免許証の写し。

医師免許証は実家に置いていたので持ち帰った。

最後に履歴書だ。

1年ぶりに億劫な履歴書を書かなければならないと思うと憂鬱だった。
それでも何とか履歴書を書き、言われた書類を全て揃えた私は臨床研修再開予定病院にメールをした。

 

この記事を書いたのは

中尾れたす

医師、112回不合格、113回合格。医療エンタメトップライター、編集もこなしエンジニアとしても活躍。国試合格後、喜び勇んで初期臨床研修を始めるも半年で研修中断。そんな中折れ研修医がこれからどう生きていくのか臨場感をもってお届けする。臨床研修医を中断するにはどうすればよいのか、そして再開するにはどうすればよいのかを伝える。

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@gropout

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